事業紹介
立体自動倉庫の製作と現地工事
当社はマテハン機器の中核となる、立体自動倉庫の工場製作から据付工事までを一貫して行っている、日本でも数少ない会社です。
焼付塗装による製品の仕上がりは美しく、お客様からも好評をいただいております。
立体自動倉庫の製作
ラックの製作工程を大きく分類すると「組立」「溶接」「塗装」の3工程になります。
組立
まずは入荷した鋼管、形鋼などの材料を図面通りの寸法に切断したり穴を明けたりします。
板厚や使用部位によって、大型バンドソー、シャーリング、メタルソー、CNCBWなど、加工方法が違ってきます。
次に組立作業を行います。組み立て作業は大きく分けてサブAssy、メインAssyの2工程です。
サブAssy工程では、ラックの主柱に取り付く部品を組み立てていきます。ロットの大きさは10本くらいから500〜600本と、オーダーによって様々ですが、いずれも専用の治具を用いて組み立てを行います。
メインAssy工程では、サブAssy工程で組み立てた柱にラチス、棚などを組み込んでラックフレームの形状に組み立てます。
ラック製作はスタッカークレーン(機械)との取り合いがあるので、シビアな精度が要求されます。次工程(溶接工程)での縮み等も考慮して組み立て寸法を決定します。
溶接
組立完了したラックを本溶接していきます。本溶接は半自動アーク溶接で行います。
溶接をする順序や溶接熱量によって熱ひずみの具合が変わりますので、工場長や品質管理課長とよく相談の上溶接順序を決定します。
溶接ラインでは最多で5名が同時に本溶接をすることが出来ます。
塗装
本溶接が完了したラックを塗装します。当社の塗装は焼き付け塗装です。
塗装をする前にラックについた油や汚れ、スパッタ等をきれいに取り除きます。それから塗装ブースにて塗装を行います。
当社の塗装ラインは溶剤塗装、粉体塗装のいずれも対応可能になっています。溶剤塗装であれば150℃で15分間、粉体塗装であれば190℃で15分間乾燥炉にて焼き付けを行います。
これでラック製作の完成です!
現地工事
ラックの工事工程を大きく分類すると「墨出し」「建方」「調整」の3工程になります。
墨出し
実際にラックが建つコンクリート床へ実寸法通りに線を引いていくのが墨出し作業です。 墨出し作業によってラックの建方位置が決定したら、ハンマードリルを使用してコンクリートにアンカー用の穴をあけていきます。
建方
所定の位置にラックを建てていきます。上下左右のラックフレームはボルトにて締結していきます。
ラックの全高は物件によっては30m程ある場合もあります。高所作業ですので安全第一で組み立て作業を行います。
調整
建て終わったラックを決められた精度条件にあうように調整していきます。ラックフレームはもちろんのこと、スタッカークレーンの上下レールも調整していきます。
これでラック据付工事の完成です!
全長15mの焼付乾燥炉
当社の焼付乾燥炉は全長が15mあり、
長尺物の焼付塗装も可能です。
焼付塗装の特徴
・仕上がりが美しい
・塗膜が硬いので傷がつきにくい
・天候に左右されず塗装できるので生産工程が安定する